1980年の調査によると幼稚園児や小学生の猫背の割合が2割未満だったのに対し2010年以降では子供の猫背の割合が4割弱にまで増えたとの報告がありました。
子どもが猫背などの姿勢でいることで近年では体力が低下したとの指摘もされていますが、これから何らかの手立てを打たないと増々子どもの猫背が増えていくのでは無いでしょうか?
そして猫背になるとどの様な悪影響があるのか、きちんと知っておく必要もございます。
ここでは子供が猫背のような姿勢になることでこんなにも悪影響があるということについてお話をさせていただきます。
これら猫背による身体への悪影響を知ることで、きっとお子さんの猫背を治そうって思う親が増えることを期待します。
子供の猫背が増えています。
最近、猫背気味のお子さんが増加傾向にあるという報告がございましたが、2010年以降の調査では実に3人に1人はは猫背だとか・・・
これって実はとても大変な事態だと私は思っているのですが、当の本人方はそれほど大変だと思っていないかも知れません。
そして子ども(幼少期)の頃から猫背気味ですと、大人になってから猫背になった方が猫背を改善する以上に大変な努力と苦労が必要となってきます。
例えば関節や筋肉などがまだ成長期の子供(幼少期)が常時猫背の姿勢でいると、成長段階で背骨や筋肉などは猫背姿勢のままで成長してしまい大人になってから猫背を改善しようにも中々改善をするのに苦労します。
我が子に苦労を掛けさせたい親などいないかと思いますが、少しでも我が子が大人になってから苦労しないように子供(幼少期)から猫背を正してあげるようにしましょう。
子供の猫背は様々な悪影響を及ぼします
大人の方でも猫背になると色々と悪影響を及ぼすことは何となく判っていますが、子供が猫背だとどのような悪影響を及ぼすのか少し詳しく説明したいと思います。
先ずは、子供が猫背になると下記のような悪影響を及ぼす危険がございます
猫背による身体への悪影響
- 集中力の低下
- 学力の低下
- 運動能力の低下
- 身長が伸びない
- 肥満になりやすい
子どもの頃から猫背などの姿勢でいることで、こんなにもたくさんの悪影響が考えられます。
子どもが将来「学者さんになりたい」や「オリンピック選手になりたい」などの夢を持っているのなら、是非ともお子さんの猫背は是非とも治してあげてくださいね。
それでは各項目ごとに詳しくお話をさせていただきます。
猫背の子どもは学力の低下を招く
どんな親でも自分の子どもが学校などのテストで100点を取ってきたら喜ぶかと思いますが、子どもの頃より猫背のお子さんは学力が低くなる傾向があります。
学校などで少しでも良い成績を取りたいのなら、子どもの猫背を改善してみるのも一つの手かと思います。
猫背子どもは集中力が続かない
個人差もございますが、集中力が続く子どもとそうでない子どもがいるのも事実です。
そしてあまり集中力が持続しない子どもの傾向をみてみると、大半が普段から背中を丸め猫背姿勢などでいる子どもが多くいるということが分かっています。
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猫背の子どもは運動能力にも影響がでる
幼少期の遊び(運動)が大きくなった際の運動神経に影響があるのは皆さんもご存知かと思いますが、子どもの頃から猫背などで姿勢のお子さんは比較的運動をあまりしない傾向があります。
また遊びや運動をしない影響により良い姿勢を保つ為に使われる筋肉(抗重力筋)が発達しない影響によりますます猫背などの不良姿勢を作り出していることがあります。
猫背の子どもは身長が伸びずらい
出来ることなら自分の子どもの身長は大きく育ってほしいと願うのは親としては当たり前かと思います。
そこで少しでも子供の身長を伸ばすためにサプリメントを与えたりする親は多いですが、先ずは身近に出来る身長が伸びるのを妨げる原因を取り除くことが大事になります。
この身長が伸びるのを妨げる原因の1つに子どもの頃の姿勢が大きく関係しているので、子どものことを考えうるのなら先ずは子供の姿勢を正してあげることが大事になります。
子どもの猫背は肥満児になりやすい
私自身も幼少期は肥満体型の子どもでした・・・
ここ最近では肥満体型の子どもが増えていますが、この肥満体型の子どもの多くは普段から姿勢が悪い傾向がございます。
そこで子どもの肥満を防ぐためには普段の姿勢を正すことが重要になります
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生活習慣の変化により子どもは猫背になりやすい環境になった
子どもが猫背になると色々な悪影響を及ぼすことが分かったかと思いますが、なぜ猫背の子どもが増えたのでしょうか?
猫背の子どもが増えた要因には、私たちの普段の生活環境が変わってきたことが大いに関係しています。
例えば子ども達の遊び方などの変化により筋力の低下や長時間同じ姿勢をしていることなどが、猫背になりなすい環境を作っています。
また日常生活において椅子の座り方や睡眠環境の変化などでも猫背になりやすい環境を作っています。
それでは日常生活において子どもが猫背になりやすい環境をいくつか挙げていきたいかと思います。
外で遊ぶこと減ったために筋力の低下が見受けられる
小学生などの運動能力の低下が問題視されていますが、学習塾などに通うため普段外で遊ぶ機会が減り段々と知らず知らずに体力(筋力)も低下してしまいます。
それにより良い姿勢を保つために必要な抗重力筋などが衰え良い姿勢を保てれなくなっています。
また最近では公園などでボール遊びすら出来なくなってきている現実がございますが、それら子どもがちゃんと遊べる環境を整備することは大人の問題ですねよね・・・
長時間同じ姿勢でうつ向いていることが多くなった
スマホ育児などが問題視されていますが、小さなお子さんが何時間も連続でゲームをしたりyoutubeなどで長時間動画を見たりするご家庭が増えています。
ある程度身体が出来た大人でさえも同じ姿勢を30分以上続けると猫背になりやすくなると言われていますが、身体が完全に出来上がっていない子どもなら尚更猫背などになりやすくなってしまいます。
長時間同じ姿勢をするのでは無く、ある程度時間を決めるようにすることが大事です。
普段の座り方が悪いと猫背になってしまう
リビングにソファーを置いてあるご家庭が増えまっしたが、それらソファーや日常生活の中での椅子の座り方が正しくなく猫背になりやすい環境を作っています。
例えばソファーなどに浅く腰を背もたれによしかかる姿勢で座っている方が非常に多いですがそのまま横から見てみると背中は丸まりまんま猫背の姿勢でです。
普段からこの様な座り方をしていれば自然と猫背などの姿勢になってもおかしくはないですよね。
柔らかい寝具は寝返りを阻害し身体の歪みを解消できない
最近のマットレスなどは睡眠導入時の快適さを求めたばかりに柔らかい寝具(マットレス)を使われる方が増えました。
それにより睡眠時の寝返りなどに支障を起こし身体のゆがみをリセットできない状況を作ってしまいました。
寝具(マットレス)と身体の歪みには親密な関係があるので、子どもの猫背でお困りの方は1度マットレスなどの寝具について考え直すことが必要かも知れません。
こちらでは睡眠時の寝返りと身体の歪みについて詳しく説明していますので是非ご覧いただきたく思います。
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この様に子供が猫背になるのには様々な要因がございますが、子供が猫背になる前にきちんと親が猫背に対する予防を心がける事で、子供の猫背を防ぐことが出来ます。
それではどのようにして子供の猫背を予防していけばよいのでしょうか?
実際に子供の猫背予防の方法を説明していきたいと思います。